首や肩のお悩みに!枕の選び方の基本とおすすめの商品3選
「自分に合っている枕がよくわからない」
「朝すっきり起きられないのはもしかして枕が原因?」
こんなお悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか。
こちらのコラムでは、枕の選び方の基本知識、お悩みに合ったおすすめの枕を3つご紹介していきます。
ぜひ、枕選びのご参考にご覧ください!
枕を選ぶ前に!睡眠について知ろう
1日の約3分の1を占めるといわれる睡眠時間。枕は、寝ている間にしっかりと身体を休めることができるかどうかのキーアイテムです。
そこでまずは「睡眠と枕の関係」について、知っておいていただきたい3つのポイントをお伝えします。
寝返りしやすい枕で寝よう
一般的に、大人は寝ている間、約20回もの寝返りをすると言われています。
寝返りをすることで、血流やリンパの流れを促し、寝ている間の体の負担を軽減させます。また、筋肉や体の歪みを調節するという役割も。同じ姿勢で寝続けると血流が滞り、体の同じ部分にずっと負担がかかることになってしまいます。
寝ている間に自然と繰り返している寝返り。そのためにも枕選びは重要なんですね!
柔らかすぎる素材だと頭が沈み込んでしまうため、寝返りのしやすさを考慮するなら、程よい硬さがある枕のほうがベターです。
入眠時の姿勢を知ろう
仰向け、横向き、うつ伏せなど、あなたの寝始めの姿勢はどれでしょうか。
「寝ている間に寝返りをするから、始めの姿勢は重要ではないのでは?」と思いがちですが、スムーズな入眠と良質な睡眠のためには「寝入り」の環境がとても大事。
寝始めてすぐのノンレム睡眠(脳が休んでいる状態)が一番深い睡眠状態に入っており、成長ホルモンが分泌されて疲労回復を促すと考えられているからです。
そのため、寝入りの姿勢に合わせた枕を使用することをおすすめします。
いびきや睡眠時無呼吸症候群にお悩みの方には、気道がふさがりにくい「横向き寝」が推奨されていますよ。
「枕が合っていない」ことが睡眠に大きく影響しているかも
ある枕メーカーが実施したアンケート調査によると、約86%もの人が「使っている枕が合っていない」と感じているとのこと。
当社が社員対象に行ったアンケートでも、
「枕が合わない気がする」「枕の買い替えを検討している」など、自分に合っている枕となかなか巡り合えない悩みを抱える回答が多数ありました。
毎日の睡眠時間をともにする枕、せっかくなら自分に合ったものと巡り合いたいですよね!
枕を選ぶときの5つのポイント
「睡眠と枕の関係」の次にお伝えしたいのが「選び方」です。
「素材」「形状」「大きさ」「高さ」「硬さ」の5つに分けて、さまざまなタイプの枕があることをご紹介していきますので、ご自身に合った枕について、ぜひ今一度整理してみてくださいね。
①素材
寝心地に大きく関わるのが、「中」の素材です。
感触の好みを優先してOKですが、頭が沈み込んでしまうような柔らかいものよりも、ある程度弾力があるものがおすすめですよ。
代表的な中素材は【そばがら、羽根、パイプ、低反発ウレタンフォーム】など。素材によって、お手入れ方法が限られる点も考慮して選ぶとよいでしょう。
②形状
横向き寝に特化した形、肩へのフィット感を重視した形などがあります。寝る姿勢に合わせて選ぶのがおすすめです。
寝ているときも立っているときと同じ姿勢になることが理想。首の骨から肩にかけてS字型カーブを事前に維持できる形状がよいでしょう。
③大きさ
寝返りをしても頭が落ちないよう、横幅は頭3つ分くらいの幅があるとよいと言われています。
コンパクトなサイズの枕もありますが、ダイナミックに寝返りをしている感覚がある方には特に、幅が広めの枕がおすすめです。
④高さ
肩こりや首の痛みなどのお悩みを持つ方は、枕の高さを見直してみましょう。
頭の形や頸椎のカーブの仕方は人それぞれ。そのため、何となくの好みで高さを選んでしまうと、体の不調を招いてしまう可能性があります。
低めの枕 | 小柄、やせ型の人 |
高めの枕 | 大柄、猫背気味の人 |
近年は、高さが調整できる枕も多数登場。パイプやそば殻の枕であれば、中素材の量の増減ができるタイプも多く、枕の高さをご自身の体形に合わせて微調整することができます。
また、寝返りをしても姿勢が崩れないよう、両サイドが少し高くなっている枕も増えていますよ。
⑤硬さ
硬めの枕 | しっかりと頭を支えてほしい人 |
柔らかめの枕 | ふんわりとした感触でリラックスしたい人 |
ただし、頭がズンと沈み込んでしまうほどの柔らかい枕は、寝返りがしにくくなるというデメリットがあります。
NERU.スタッフが1週間試した、おすすめ枕3選
ここからは数ある枕の中から、NERU.編集部のスタッフが実際に試して「寝心地がよかった!」と感じた商品を3つに絞ってご紹介!
フィット感が抜群の「低反発ウレタン素材」から1商品、お手入れがしやすく高さの調節もしやすい「パイプ素材」から2商品を厳選、解説していきます。
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低反発ウレタンフォーム
反発が小さいので包み込まれるような安心感があり、どんな形の頭にもしっかりフィットしてくれます。とにかく気持ちよさ重視という人におすすめの素材です。
ただし、品質が低いものだと柔らかすぎて寝返りがしにくい場合も。密度が高く適度な反発力がある枕を選びましょう。
くぼみ型や波型など、形状に工夫がされている商品が多いため、首と肩にしっかりと沿って、睡眠時の姿勢を楽にキープ。寝返りもしやすく、横向き寝でも背骨がまっすぐ伸びるのを助けてくれます。
①テンピュール🄬 オリジナルネックピロー
通気性 | △ |
フィット感 | ◎ |
洗濯可否 | ▲(※本体は不可、カバーのみ洗濯機で洗濯可能) |
サイズ | ○ |
価格 |
S:18,700円/M:19,800円 世界的ブランドによる「低反発ウレタン素材×ウェーブ型」が生み出すフィット感で、納得の価格! |
NASAの研究者がスペースシャトルに搭載するために開発したといわれるテンピュール®素材。 体にぴったり沿って体圧を分散します。
幅はやや小さめですが、テンピュール®素材は一般的な低反発素材と異なり、密度とサポート力が高いのが特徴。低反発枕にありがちな「沈み込みすぎる」という心配もなく、ほどよい反発と柔らかさを両立しています。
テンピュールの枕の中でももっともスタンダードなオリジナルネックピローは、ボリュームをもたせた波形の形状が、頭部から首筋に沿うようにフィット。波形の高い方に首、低い方に頭を乗せることで、首のカーブをしっかり維持できます。
パイプ素材
パイプは通気性が高く、夏でも快適に使用できます。また、高さ調整が簡単にできるのも大きなメリット。吸湿性はありませんが、枕カバーの素材を綿やレーヨンなど吸湿性が高いものにすることで補うことができます。
パイプは枕の素材として広く普及しており、比較的安価で種類が多いという点も魅力です。
②ドクターエル ねるぐ
通気性 | ○ |
フィット感 | ○ |
洗濯可否 | ○ |
サイズ | ◎ |
価格 |
10,450円 なかなか見かけない幅広タイプながら、お試ししやすい優しめ価格! |
健康器具・医療補助器具メーカー「ドクターエル」が、寝返りと高さ自動調整の機能を追求し、開発した枕です。
朝起きたときに「首や肩が痛いな…」と感じたことがある方は、寝返り時に姿勢が崩れてしまっていることが原因かもしれません。
「ねるぐ」の枕は、中材のパイプが横に流れるのを防ぐ設計と、寝返りが十分に打てるワイド幅で、自然な寝返りを実現してくれます。
仰向け時に頭にフィットする感覚はもちろん、横向きになったときにも首や肩に負担をかけない「ちょうどいい高さ」になってくれるなんて不思議ですね!
③SEASONIE(セアソニエ) 四季を愉しむ熟眠まくら カバー付き
通気性 | ○ |
フィット感 | ○ |
洗濯可否 | ○ |
サイズ | ○ |
価格 |
16,478円(カバーとのセット価格) 低め×広め設計でどの姿勢にもフィット。側地が2種の素材でリバーシブル仕様になっており、通年で気持ちよく使えます。 |
繊維業が盛んな群馬県で創業80年の歴史を積み重ねてきた寝具メーカー「丸三綿業」が自社開発した枕「セアソニエ」。
理想の寝姿勢を追求するため研究を重ね、「自然に背筋が伸び、肩や腰に負担をかけない枕の高さ=3cm」を導き出しました。
一般的には6~10㎝の枕が多い中で、3cmというのは「低すぎないのか?」と感じそうですが、実は9割方の人にとってのちょうどよい高さと言われています。
開発中にメンバーから出た「洗濯しやすくないと不便」「オーガニックコットンの風合いがいい」「空気の抜け口があるといい」などの声も大切にして誕生した、職人の技とこだわりがつまった枕です。
この記事を書いたひと
NERU.スタッフ 大嶋
夫と未就学児1人と3人暮らし。体力底なしの娘に翻弄される毎日を過ごしています。自身の体力の衰えに少しでも抗うため、睡眠時間だけは必死に確保!温活もしながら睡眠の質を改善中です。