眼精疲労も眠りに影響?目を温めてぐっすり眠ろう
突然ですが、「目を温めるアイテム」といえば、みなさんは何が思い浮かびますか?
わたしがパッと思いついたのは、薬局やコンビニでも購入できる使い捨てホットアイマスク。一度は使ったことがある方も多いのではないでしょうか。手頃な価格ですぐ使えるのがうれしい商品ですよね。愛用者が多いのも頷けます。
さて、今回のコラムのテーマは「目を温めることと睡眠の関係」について。スマホやPCで日中酷使している目を「温めて休ませる」ことは「快眠」にもつながる、というお話です。
目を温めるとどんな効果があるの?
①眼精疲労の回復
目の疲れの主な原因は、使いすぎ。目の周りの筋肉は、目をたくさん使ったとき、目の緊張状態が続いているときなどに、硬く凝りかたまってしまうのだそうです。
現代では、若い人からご年配の方まで年齢に関係なく、スマホやPCを日常的に使うのが当たり前の生活を送っていますよね。いつも通りに生活しているだけで、目にはかなりの負担がかかっています。
目を温めると、目のまわりの血行が良くなります。すると緊張していた筋肉もほぐれ、蓄積した疲労物質を押し流してくれます。
また、目の疲れは、自律神経の働きにも作用し、睡眠の質に悪影響があると言われています。一日中使い続けた目をほぐしてあげることが、眼精疲労にも睡眠にも大切です。
②リラックス効果
目元には、自律神経の働きを切り替えるスイッチがあると言われています(正確には、交感神経と副交感神経を切り替えることで、目のピントを調節するようなしくみになっています)。
自律神経のバランスを整えるためにも、意識的に目を温めてあげることは大切です。
目元を温めることによって、副交感神経が優位な状態=リラックスモードへと促すことにつながります。
また、温かさ自体の心地よさからも、感覚的に安らぎを得ることができますよね。
就寝前に目元を10分ほど温めると、目のまわりの血管が拡張し、血行も良くなります。
その影響で、体の深部体温が上がる→手足の先からの熱放散が活発に。そうして体温が下がるときに「眠気」が生じるため、ぐっすり眠れる準備が整います。
効果的な目元の温め方は?
①40℃で温める
ぬるめのお風呂に入ったときのような、じんわりと心地よさを感じる温度が、目を温めるときにも適温です。温めたタオルやアイピローなどを目にあてて、ゆったりとリラックス。
高い温度では交感神経が優位になってしまい、寝つきにくくなりますので気をつけましょう。
②蒸気で温める
湿った熱で温めることで、目のまわりの筋肉がほぐれて血の巡りも良くなります。蒸しタオルや蒸気が出るタイプのアイピローなどがおすすめですよ。
〈電子レンジで簡単!蒸しタオル〉 ・フェイスタオルかハンドタオルを水で濡らします ・500~600Wの設定で約40秒~1分ほど温めます(温めが足りない場合は10秒ずつ加温) ・手で持って気持ちのよい温かさになったら目に乗せて、そのまま10分ほど休息タイムに入りましょう |
〈蒸しタオル×アロマオイルもおすすめ〉 ・蒸したタオルに1~2滴のアロマオイルを垂らします アロマの香りが持つリラックス効果で、副交感神経をより活発化! ちなみに、就寝前のアロマにはラベンダー、ウッド系、柑橘系の香りがおすすめです。 |
100%天然のエッセンシャルオイル。なじみ深い香りの和精油と、心身に働きかける効能をもつ洋精油を、シーンに合わせてバランスよく配合しています。
「酢酸リナリル」が多く含まれる「真正ラベンダー」100%の精油です。ブルガリアの地で育まれたラベンダーは、フランス産など他のラベンダー精油と比べて「濃厚で甘い、深みのある香り」が特徴です。
就寝前は光の遮断も重要:「メラトニン」との関係
就寝前にはなるべく「光」を遮断することも大切です。夜は光の刺激を減らし、眠っている間のメラトニンの分泌を阻害しないようにしましょう。
夜いつまでも明るい部屋の中で過ごしたり、布団の中でスマホを触ったりすることは、メラトニンの分泌を低下させ、分泌リズムを崩してしまう原因に。
目は「露出した脳」と言われるほど、脳とのつながりが深い器官です。
寝る直前までパソコンやスマホを使っていると、ブルーライトによって目だけでなく、視神経や脳までもが疲れてしまいます。
目の上にタオルやアイピローをのせることで、単に目を閉じるよりも遮光度が高くなり、目と同時に脳も休ませることができます。
目を温めるために視界が塞がれる時間を活用して、体をリラックス状態へと導きましょう。
レンジで加熱することで、蒸気で目元をやさしく包みます。オーガニックコットンの柔らかい肌ざわりと、ラベンダーの穏やかな香りで、目元から全身までもがほぐれていく感覚に。
一日の終わりに、目を温めてほぐしてあげよう
気持ちよく眠りにつきたい、深い眠りに就いて体を芯から休めたい、というお悩みがある方こそ、 一日中使い続けて疲れた目を休ませてあげることからはじめてみませんか。
目元は温まりやすいため、蒸したタオルやアイピローでほんの10分、意識的に目を休ませてあげてくださいね。
この記事を書いたひと
NERU.スタッフ 大嶋
夫と未就学児1人と3人暮らし。体力底なしの娘に翻弄される毎日を過ごしています。自身の体力の衰えに少しでも抗うため、睡眠時間だけは必死に確保!温活もしながら睡眠の質を改善中です。