快適な睡眠のための音楽やその効果とは
バタバタと慌ただしく家事や育児を終えて、「ようやくゆっくりできる!」とほっと一息つけるとき。
一日の終わりの夜の時間、あなたはどんなふうに過ごしていますか?
眠る前の時間に気持ちを落ち着かせることで、眠りに入りやすくなります。
「音楽」を聴いて、ゆったり過ごす方も多いかもしれませんね。
ですが、寝る前に聴くと「リラックスする音楽」と、逆に「興奮してしまう音楽」があります。
この記事では、気分が落ち着いて、眠りにつきやすくするような心地よい音や音楽についてご紹介します。
睡眠前に聴く音の効果
睡眠は、からだと脳の休息時間。
仕事や家事などでいろいろなことを考えたり行動したりして一日動き回った後は、からだだけでなく脳も疲れた状態になっています。
脳に溜まった疲れを取り除くには、脳をしっかり休めることが大切です。
では、どうしたら脳が休まるのでしょうか。
脳をα波にしてリラックスモードに
興奮したり集中しているとき、脳は覚醒した「β(ベータ)波」の状態になっています。β波が出ている時は、交感神経が優位になり、心拍数が上がったり筋肉に力が入ったりする「緊張モード」になります。
逆に、ゆったりして落ち着いているときには、脳はリラックスした「α(アルファ)波」の状態になっています。α波が出ている時は、副交感神経が優位になり、心拍数が下がったりゆったり深い呼吸ができたり、筋肉が緩む「リラックスモード」になります。そして、α波が出ている状態のときに、眠りにつきやすくなります。
脳をα波の状態にするには、心地いい音楽を聴くことがおすすめです。
では、どのような音楽が脳のα波を引き出してくれるのか、見ていきましょう。
α波を引き出しやすい音の種類
α波を引き出しやすい音や音楽には、次のようなものがあります。
「1/fゆらぎ」
「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」とは、規則性のあるものと予測不能な不規則的なものが程よいバランスで調和してしている状態のことをいいます。
1/fゆらぎは自然界にたくさん存在しています。川のせせらぎ、風の音、波の音などを聞いてほっとしたりリラックスする方も多いのではないでしょうか。
また、音ではないですが、ろうそくの炎の揺れなども、見ていて気持ちが休まるような感じがします。
機械的な規則正しさとは違って、自然に近いような音に心地よさを感じるのです。
参考:心を癒やす音楽の力、1/fゆらぎのひみつ① 大阪音楽大学 |
ゆったりしたメロディーの音楽
赤ちゃんの寝かしつけに使ったり、病院の待合室などのBGMに使われているオルゴール音。
ついつい眠くなった経験がある方も多いのではないでしょうか。
オルゴールの音は、脳に働きかけて、自律神経を整える力があるそうです。
自律神経を整えるだけでなく、自己治癒力を高める効果もあるとか。
まさに心身の回復のための睡眠時間にぴったりですね。
また、クラシック音楽など歌詞の入っていない音楽も、意味を考えてしまって思考が働く、ということがないのでおすすめです。
ただし、音の強弱が激しい曲や、悲しくなったり興奮するような曲は脳が活性化されて眠りにつきにくくなるため、穏やかな調子の曲を選ぶようにしましょう。
朗読や落語など音楽以外のもの
子どもに絵本の読み聞かせをしてあげると、安心して眠ることができます。
大人も同じで、自分の好きな人の話し声には心地よさを感じます。
最近では動画や音声の配信などで眠る前に聴く朗読もありますよね。
好きな声の配信者を探して、眠る前に聴くのもおすすめです。
わたしの父は昼寝をするときに、よく落語を聴いていましたが、落語もくすっと笑ってしまったりほっこりするものがあり、穏やかな気持ちで眠れるようです。
効果と注意点
眠る前に聴く朗読などは、日中のストレスやネガティブな感情から意識をそらすことができます。
そのため、リフレッシュしたり不安感をやわらげてリラックスできたりしますが、怖い話の朗読や好みではない声は逆効果になるので、避けるようにしましょう。
また、そのまま眠ってしまってもいいように、適度な音量で聴くことにも注意しましょう。
音に関するおすすめアイテム
サウンドマシン スリーピオン3 快眠サウンド
ろうそくをイメージしたゆらぎのある光と、リラックス効果がある3種類のアロマシート(ラベンダー、ゼラニウム、ベンゾイン)で、睡眠前のリラックスタイムにアイテムのアイテムです。
光と音と香りで人間の「三感」を満たすサウンドマシン。オリジナル音源5種に加え、一度は聴いたことがあるようなクラシック曲や、自然音のラインナップ。心地よい眠りを誘います。
睡眠用朗読などの動画配信
日本の昔話、小説、ディズニー童話、漫才、学び系など、朗読系の動画配信にもいろいろな種類があります。
プロの声優やアナウンサーのチャンネルもたくさんあり、とても心地よい声でリラックスできるものも。
漫才や学び系の音声は、眠ろうとしたらおもしろくて目が覚めてしまうということもあり得るので気を付けて選びましょう。
ご自身の好みに合った声を探してみてくださいね。
音が聞こえない状態にする 耳栓
番外編にはなりますが、音を遮断したほうが眠れる、という方もいます。
そんなときには、耳栓もいいですよ。
遮音性が高く、眠りを妨げないようなやわらかい素材のものが、たくさん出回っています。
ご自身の耳のサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。
まとめ:快適な音楽で快眠を手に入れましょう
睡眠前にリラックスして過ごせるような音や音楽についてご紹介しました。
日中は生活音にあふれていますが、眠る前には静かに過ごして、翌日また元気に活動できるように、からだも脳も休ませてあげてくださいね。
この記事を書いたひと
NERU.スタッフ 川野
長女の産後に自律神経失調症になり、からだとこころを整えることの大切さを実感。中でも睡眠の重要性を感じ、快眠につながることには興味津々。好きなことはカフェでゆっくりすることと散歩。